※UFB=ウルトラファインバブル
ウルトラファインバブルの特性
ウルトラファインバブルは、極小なため肉眼では、その存在を確認できません。
そのため、UFB水は、透明な液体に見えます。
ウルトラファインバブルは、通常の気泡のように大気中に浮上せずブラウン運動をしながら長時間水中に滞在します。
気液分散系では、気相と液相の二相間で形成される界面張力により加圧が生じます。
界面張力は、気泡の大きさに反比例して気泡に加わる圧力が高まると言われています。
そのため、極少なUFBは、圧力により、一層小さくなり、さらに圧力が高まります。
やがて自己加圧の効果により消滅すると考えられています。
自己圧壊作用により生じたエネルギーで物質が分解されフリーラジカルが生成されると考えられています。
UFBは負コロイドとしての側面があり、負に帯電をしています。
このため、UFB同士は反発し合います。この性質のため、UFB同士の結合がなく、気泡数密度が減ることがありません。
また、プラスに帯電する有機物を引き寄せる作用を持っており、洗浄効果があると考えられます。
UFBは、生体内で起こる様々な生理機能に対して作用し、機能を向上させる働きがあると言われています。
ウルトラファインバブルの効果
ウルトラファインバブルはマイナス(-)の電荷を帯びているため、水中に漂うプラス(+)の電荷を帯びた微細な汚濁物質を吸着します。ウルトラファインバブル洗浄は、食品工場の配管洗浄・CIP(Cleaning in Place=定置洗浄)に採用されています。
菌の増殖の抑制に非常に大きな効果を持つのも、ウルトラファインバブルの特筆すべき点です。
ウルトラファインバブルの圧壊時に発生するフリーラジカルの作用により、菌やウイルスを攻撃して増殖を抑制すると考えられています。
ウルトラファインバブル水は、酸化還元電位が低くなる傾向が見られます。
酸化還元電位(ORP)とは、その物質が他の物質を酸化しやすい状態にあるのか、還元しやすい状態にあるのかを表す指標です。
そのため、ナノバブル冷塩水で洗浄した魚は酸化しにくく鮮度が保たれます。
酸化を抑制することで、魚肉中のオキシ型ミオグロビン(※1)がメト型(※2)に変化するのを抑制して魚肉の変色を抑えます。
(※1)ミオグロビンは、筋肉中にある色素タンパク質です。
(※2)ミオグロビンのヘム鉄が酸化した状態で、死んだ魚では茶色のメトミオグロビンが増加する。